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こんにちわ、ハセガワです。
3年ほど前から、印刷工程を知る授業として、A4サイズの紙を折りたたんで小冊子を作る授業をやっています。
見本作り(なんちゃって束見本)、台割りからレイアウト、面付け、綴じ(といってもホチキスだけど)、断裁まで、ほのぼのと超スピードでやってもらう授業です。
まあ僕だけがほのぼのと、うんうんうなずきながら、
睡眠不足の赤い目を血走らせ、必死になっている学生を生暖かい目で見守り、ああ今日もいい天気だなあと独り言を言う、
そういう授業なわけです。

今回は、3回折り、判型約A7・32P+帯+別紙で表紙、任意で本本体を入れるパッケージをデザイン、制作しました。
去年までは内容は各自自由で、せんせいがアホみたいなものを好むせいか、アホみたいなものを作る人が結構いましたが、
今年は自分たちの作品を振り返って、ポートフォリオ的に自己アピールする「私のデザイン史・イラスト史」的な内容です。
やっぱり学生生活をふりかえりつつ、
「お父さんやお母さん、もしくは友達、彼氏彼女、などにプレゼントして喜ばれるもの」
が裏テーマです。

比較のために何か置こうと思ったのですがあいにくタバコしかなく、
このご時世に不謹慎で大変申し訳ございません。今考えたらライターにすればよかった。
今年は、私などよりも手先の器用な人が多く、
また、印刷してもずれているのがよほど気になるのか、何度も何度も断裁しなおしては
ぴったりあう表紙や箱を作っている人が多かったです。
また、32Pでは足らないほど作品数があるため、内容を何にするか悩む人はあまりいませんでした。
このお菓子の箱を模した箱も、ざらっとした手触りのよい紙で、こういうの、もらった人は嬉しいだろうなと思いました。

これは下に写っている箱が素晴らしく格好よかったんですが、カメラに上手く写りませんでした。すいません。
えっと、手袋のようなむくむくとした手は気にしないでください。
あと「せんせい、その指輪は外すことはできるのですか?」という質問にはノーコメントです。
1時間くらいあれば外せます。外したことはありませんが。

途中をあんまり見てないのですが、いきなり完成していました。数字のところを切るのが大変そうです。

かっこいいですね!思わず握りつぶしてしまわないか心配で緊張しました。

味のある紙が味わい深いですね。グランジですね。
高級スナック、もしくは、あわわ、とても口で言ったらいけない感じの高級さですね。

行列のできるドーナツ屋ですね。ちゃんと箱がアノ箱のミニチュアになっていて、好感がもてます。
中身は何も関係ねえな。
あ。このホチキスの止め方、指定と反対じゃないか?
見なかったことにしてあげるかわりにここに書きました。

今回、もっとも僕が完成度が高いと思ったのがこれです。
封筒まで丁寧にできていて、お金払ってせんせいのも作ってもらおうかと思いました。

写真が上手くとれなかったので、ちょっと地味めな感じになりましたが、
これはまた、ほとんどずれずに同じ大きさの本になっています。
やってみればわかりますが、手作りなので同じ大きさのものを断裁して作るのはかなり難しいのです。
こういうのを作らせると、今まで知らなかった個人個人の性格がはっきりわかって、
なおせんせいはニヤニヤが止まりません。
ちなみにせんせいもこういうちまちまとした作業は大好きです。
手袋だけどな!

写真でとるとホンモノのバックに見えますが、印刷してバッグ型にしたものです。
中身の帯が靴下になってました。
面白いですね。僕は確か前日に「ひもかってきて、よりホンモノのバッグにしようぜ!」と
言ってみたんですが華麗にスルーされたようです。


書くのが疲れてきました。
箱は作っても作らなくてもいいよ、と言ったのですが、
やっぱり何かしらパッケージがあった方がよいですよね。今年の完成度の上を行くために、
来年は箱も強制にしようと思います。うらむなら先輩を恨んでください。
すいません。提出日にせんせい遅刻しました。でもせんせい寝坊じゃないです。
授業があることを知らなかったのです。なお悪いですね。すいません。
あとうさぎはうちの嫁ですか?どちらかというと、ベンガルタイガーとか、そういう凶悪な感じでお願いします。
すいません。箱がない人はまとめて撮ってしまいました。
目立ちたがりの人はちゃんと目立ちたがりに、
おくゆかしい人のはちゃんと奥ゆかしく。
そしてべたべたした人のは、まごうことなくべたべたしていました。
●まとめとして。
デザインに重要なものは、例えば理論だったりコンセプトだったり、
あるいは大人の事情だったり、もっと複雑でもっと深い、そんなものだと唱える人は多いと思います。
「偏差値60以下の人間にはデザインはできない」
そんな意見さえ、ネットで見たことがあります(まあ一理あるようなないような)。
特に卒業して、そうした仕事に就いた人は、思ってもみなかったような、猥雑で、理不尽な、
デザインのあり方、現実という重さに日々憤りを覚えることも多いでしょう。
でも僕は、好き勝手に趣味で作るデザイン、
目的が単なる「自己アピール」「自己完結」のデザインだって、作る意味はあると思うのです。
確かにクライアントが存在し、それを介して金銭の受諾が発生する以上、
デザイナーはデザインを、自分のためだけに作ってはいけない、というのはわかりますが、
いわゆる「職業病」に毒されて、頭でっかちになってしまっては、
やがて自分のしていることに自信がもてなくなる日がやってきます。
僕の授業は、あまり技術的に役に立つものでもなく、
なんだかどうでもいいことをおしゃべりしてばかりの、はかのいかぬものではありますが、
きっとこれを作った君たちは、いつか、
自分の作ったものを見て、病気に罹る前の自分を思い出し、
自信を取り戻せないまでも、何か感じることはできるだろうと思います。
その日のために。
いつも今みたいな気持ちを忘れずにいてください。
いえ、忘れた時に、しまいこんだものを取り出すことが出来るよう、
大事に心の中にしまっておいてください。
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